天の岩戸は平成の平    聖誕祭に想う


天の岩戸は平成の平

天の岩戸は平成の平


 天の岩戸」というお話が古事記にありますね。天の岩戸ってどんな戸なんでしょうね。地の岩戸なら岩で出来た扉でしょうけれど、天に岩とか石はありません。そもそも天界とは物質界ではないという所なんですから。何もないところには当然岩も石もありません。

 先日面白い見解を指摘して大いに私の脳を刺激してくださった方に会いました。命波とは少し異なる研究をされている方ですが、その流派でも文字を分けておられるのです。さて、その方が「平成」とは「イワトナル」と読みますとおっしゃいました。

 う〜ん面白い。それまで気づかなかったので感心してうなってしまいました。

 平成の「平」という字を分けてみると、



 左のように一と八(まあこの書体では八は逆立ちしてますが、逆転させて八にしても平という字に変わりありません)と十の3つに分けることが出来ます。一はイ、八はワ、十はトとも読めますのでイワト、つまり岩戸という文字が同音で当てられます。


 さて、イワト/岩戸が成る、つまり成立するというのを平が成立すると解釈してさらにこの平らという状態を検証してみましょう。平らという形は水平の一直線です。この一直線は幾何的には180度です。

 何とこの180という数値もイワトと読めるのです。つまり二重にイワトなのです。平もイワト、180もイワトということです。80を8と10とした場合です。

 次に平らになるという現象を検証してみましょう。平和、平等、平衡、平均、平坦などデコボコしていない均一の形を現す熟語に平の字が使われていますね。この平が平等の平、平和の平で、なるほど誰もが平等なら平和だろうなと思います。差がないのを平等と言いますが、差がとれたらサトリ/悟りだとも思います。自分だけが可愛い、自分と自分の家族さえ良ければ幸せという考え方をエゴイズムと言います。今風に言えば自己中かな。そうではなくて「四海平等(しかいびょうどう)」つまり、全世界のあらゆる存在は平等なのだという気づきを仏教では平等性智と言います。悟りの境地の一つです。

 それはさておき天の岩戸とは平らという意味なら、岩戸が開くは平らが開くという意味になり、古事記に書かれている天照大神が天の岩戸から出てこられた時それまでの真暗闇が一変して明るくなったということだと解釈できます。

 平の一文字を取り上げて検証していってこういう風に考えが発展してきました。

 また、平らという意味の英単語EVENにSを加えるとSEVEN、HA(波)を加え並べなおすとHEAVEN(天国)となり、第七天国という言葉が出来ますが、これも面白いです。七天(相対界に対して絶対界、天界の意)、冥界や幽界などの中間の霊界ではなく究極の天国を意味するのが第七天国(The Seventh Heaven)です。天の岩戸が開く、つまり四海平等になるとこういう明るい世界が成る、それが今という時で、平成だと考えると面白いですね。平成に四界平等が実現する大事件(EVENT)が起きるのかあ。EVEN(平)なT(ト/戸)が開くのかあ。なんて考えている今日この頃です。

2003/12/25