もううんざりするほど聞き飽きた言葉「愛」。あなたはもう満足しきるほどいっぱいもらっている人ですか。あんまり満杯なので誰彼かまわず振りまきたいくらい。じっとしてられないので、朝早〜くから飛び起きて、さあ、これから誰に親切しに行こうか。誰に仕えに行こうか、と考えあぐねていますか？

は？　そうじゃない。朝は目覚める前から疲れていて起きたくないけど嫌々起きて、外に出る。近所の人の顔を見ると挨拶やら会釈やらめんどくさいので、下を向いてなるべく眼を合わせないように急いで駅にいき、電車の中でもなるべく誰とも眼を合わさずに無念無想．．．ならいいけど雑念妄想。仕事場について何もしないうちからもう疲れているので嫌々仕事。溜まるはストレスばかり。頭は重い、肩は凝る、腰は痛いし胃はムカつく。周囲を見れば癪に触る奴だらけ。親切なんぞ誰がするもんか。誰に仕えるって？アホちゃうか。

　こういう状態を「ビタミン愛欠乏症候群」と言います。もう聞き飽きているし、文字も氾濫しているけど、さっぱり味わったことがないのが「愛」。どこで売っているの〜？誰かくれない〜。たしかこういう人をちょっと前、「くれない族」って呼んでたよね。

　ここだけの耳寄りなお話。
　「愛」を山ほどもらっちゃう法。もうあったりまえの方法だけど、まず「愛すること」。じゃ、具体的にどうやって？　もうあったりまえだけど、「自分が誰かにしてもらいたいことをする」というのが一つ。それよりもっと初歩には他人の顔をちゃんと見て、会釈したり、ニッコリ笑顔を向けたり、元気よく声をかけたり触れ合うこと。触れ合うと何故か相手がして欲しいと思っていることがだんだん分かってくるようになる。話相手が欲しそうだなと思ったので、聞いていると何をして欲しいのかヒントをくれる。できることならするし、できないならしなければいいだけ。