「人それぞれ」   「蓮の花を咲かせましょう」


人それぞれ

 先日大ヘマをしてしまい、「バカバカバカ」と自分の頭を叩きながらふと思いました。ずいぶん長の年月生きてきたけれど相変わらずのバカだなあと。

 そこで思い出せる限りの過去を振り返り、自分のしでかした失敗を改めて反芻しました。つまり一大反省会をやったわけです。まあ、あるわあるわ。何十年も経っているのに思い出すだけで顔から火がでるような思いだったり、改めて頭をポカポカ叩きたくなったり。これで落ち込まないはずがないでしょ。それでショボンとなっていたら、ふいに亡くなった母の声が聞こえてきました(多分母の声だろうと思います。もしかしたらもっと偉い他の方だったかも)。

 「極楽の蓮の花はね、泥沼から咲き出るのですよ」と。

 人間は泥沼のようなこの世の中で迷いながらほとんど手探りで(中にはもっとずっと目の良い人もあるとは思いますが)失敗を重ねながら学び、成長し、そして最後に蓮の花のように輝ける人となっていくのだと思いました。泥沼であがいていても良い。失敗から学びさえすれば。そう考えると三十年前より二十年前のほうが、十年前より今のほうが大分賢くなっています(あくまで比較の問題で私は賢いと言っているのではありません)。この分でいけば余命があと三十年として、もしかしたら、ひょっとしたら蓮の花になれるかも。そう思ったらお腹の下から元気が湧き上がってきました。言っときますが、自己反省の後で自分を抱きしめてヨシヨシしないと元気がなくなっちゃいますよ。

 おもいっきり括りますが、私たち愚かな人間は実は蓮の花予備軍なのです。今泥沼であがいているみなさん、安心してください。末は黄金の光芒を放つ大輪の蓮の花のように輝ける人になることができるのですから。

さあ元気をだして。ファイト!

2003/04/01