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「今回は、20歳代 男性 ヒデさんからよせられた内容です。」

第16回  「すべてがわからない」

From  ヒデさん

なんにも考えたくなくなって、すべてが嫌になったり人と触れ合いたくないと思ったり、関係を表す物質(電話番号、アルバム、写真など)を破棄したくなってしまいます。けど、何にもできなく、復元可能なことのみ実行する臆病な自分がいます。そんな自分にか、心の中で破壊活動(壁など壊れそうもないものを蹴ったり殴ったり)したくなります。人の目が気になり、いいことしていいこと言わなければと考える自分、とても悲観的に受け止める自分がいます。また、逆にとても張り切る、がんばれる、人にエネルギーを与えてる(と思い込んでいる)自分がいます。矛盾と葛藤ばかりで、自分を見つめてもわからなくなってしまいまとめられない。すべてを単純に理解しようとする自分、他人に自分のコンプレックスをうつし苛立つ自分がいます。すべてを受け止める自分、否定する自分がいます。人の輪、特ににぎやかな話の中に入れません。男性と女性が話し合う、ナンパ・欲望と思い込む自分がいる。客観的に向こうから見ると、自分がとても変なヤツに見られていると思う自分がいる。欲を出すのに肯定的な自分もいます。いつもがんばりたい自分がいます。すべてが嘘、自分の意識、思い、存在を否定。いま述べた自分の弱さ、強さ、なにがなんだかわからない。自分の気持ちを表現できない、感情が薄いといわれます。男女関係、徒弟関係、人間関係、真剣に悩んでいるのかそう思わせたいのか、自分自身わかりません。いま入力したのは思いつくままに入力してみました。どう答えていいのかわからないと思いますが、なにか返事がありましたらうれしく思います。自己分析では、マザコンです。母親に甘えるのではなく、寂しさから女性に甘えたくなる。人に何かしないといけないと思うことから、メサイヤコンプレックスだと思います。臆病で慎重で雑な性格を隠す。かっこよくなりたい、もてたいお金がほしい、堕落したいがんばりたい、いろんな人と話したい話したくない、強がる甘える甘えられない、わからない。

 

カウンセリングメッセージ

by  Yuriko

 これだけ真剣に正直に自分を見つめているあなたに、ものすごいパワーを感じます。これから自己を確立することでパワーの使い方を覚えれば、人生がとてもおもしろくなるでしょう。

 あなたは、この世の中、つまり常識に抵抗してそこには収まりきらないスケールの自分と、それなりにうまくやっていこう(あるいは、やっていけてる)と思う自分が交錯しているようです。だから、自分の中に正反対の要素や矛盾を見つけて混乱するのです。

 これはあなたが、常識という「他人でしかも過去」の基準にのっとって生きていくのをつまらないと感じながら、それを無視するのを怖がっている(=自信がない)ことの表われです。そうした葛藤の中で傷ついているから、ふと甘えたくもなるのもわかりますが、あなたの本心は飛躍したくてむずむずしているんですよ。

 すべて嫌になったり苛立つのは、心に1つの感情が浮かぶと、すぐに矛盾点をつつき出す癖があるから。それだといつまでたっても「これがオレだ」という方向性が見えなくて自信が持てず、何をしたらいいかわからないまま考えばかりがぐるぐる回るのです。

 結論をいいましょう。私たちはみな、本来すべての要素と可能性を持ち備えているので、さまざまな感情が"自分"の部分として表われてくるのは当然です。自分にないものだったら感応しません。したがって、どれが自分でどれが正しいかを迷っても意味がありません。するべきことは、あなたにとって「今何が有効か」という選択だけです。

 もちろん、それは本人が決断することです。他人ができるのは「過去の経験」を披露することだけなのに、多くの人がそれに自分の考えを加えて押しつけたり、そぐわないものを否定します。その結果、混乱を招いて、逆に「痛い思いをしたら人のせいにする」という現象を助長していると思います。

 あなたにとって重要なことは、多くの感情の陰にあるアイデアの中から、今自分にもっとも役に立つアイデアを選び出すこと。その価値観(=可能性)にのっとって、あらゆる人間関係の中で行動していくことです。

 その上で、「これじゃ幸福になれない」と感じれば、もう一度有効な価値観を選択し直して行動を起こします。これを実践してください。ここで注意するのは、「分析」に逃げない。さらにシュミレーションで満足しないことです。あなたは頭の回転が早いだけに、それを肝に銘じてかかる必要があるでしょう。

 体験を通してしか人は成長できないし、心の壁を乗り越えることはできません。体験すれば腑に落ちるので新たな選択とそれに伴う行動がとれますが、どんなに頭で考えていても、わかったような気になるだけで先へは進めないのです。

 進むとは、前向きな姿勢で変化していくということですから、その意味で失敗はありません。生きるとは、"今ある考えにしたがって体験し、気づきを得ること"の繰り返しだと思います。悩んだり疑問を抱きながら行動し、気づいたことが智恵になり、また愛になっていくのです。

ご相談入力コーナー



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