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「今回は、20歳代 女性 OL 雪さんからよせられた内容です。」

第13回  「昔は・・・」

From  雪さん

 昔は、自分のことが大好きでした。どんなにあこがれる人や理想とする人がいても、生まれ変わっても自分になりたいと思っていました。でも、今は自分のことが嫌いです。そのままの自分を受け入れることができません。前は、協調性のある私、流行に敏感な私、完璧主義の私…そんな私が大好きだったのです。でもそれが、ただまわりに振り回され、他人の評価が私の価値だと思っていた自分に気がついたとき、ほんとに苦しくなりました。でも、そのときはすでにほんとの自分が分からなくなっていたのです。ほんとうの自分てなんだろう??今は、一人で考える時間があると、ふと昔失敗したことや、嫌な思い出が次々に頭の中をよぎって、気がつくと、どこかへ隠れたい、逃げ出したいという衝動にかられています。何度も、自分のありのままの姿を見つめよう、そして愛そうと思うのですが、そうすればそうするだけどんどん苦しくなって、自分が自分ではないような気がしてパニックになるのです。私は、どうすればいいのでしょうか?私を助けてください。お願いします。

 

カウンセリングメッセージ

by  Yuriko

 あなたの気持ちは、とってもよくわかります。私も意識が変わっていく狭間で、あなたとそっくりの状態を経験しましたから。 「他人の評価が私の価値だと思っていた自分に気がついた」ことは、大いなる成長で感動的な目覚めです。にもかかわらずあなたが苦しいのは、そこから先へ進めないからですよね。

 あなたは「他人に評価を委ねていた分、今度は自分が自分を評価して価値を与えるしかない」とわかっていて、「自分のありのままの姿を見つめよう、そして愛そう」と思うけれどもうまくいかない。それはなぜでしょうか?

 1つは、自分を罰しているあなたがいるからだと思います。

 自分のありのままを見つめようとすると、これまでの自分を恥じたり、責めたりする感情が出てきて、そんな自分を丸ごと愛することに無意識のうちに罪悪感を持ってしまうのです。すると、罪悪感を抱く自分と、愛そうとする自分が戦って、本当の自分がわからなくなってしまいます。

 逆に、「ここまでよくがんばった」と自分を認めることが大切です。今のあなたの存在価値は、これまでの体験と痛みをしたがえた自分が支えているのです。そのことを認識して、これから「自分が大きく変わることへの許し」を与えましょう。それは、あなたの魂が望んでいることですから。

 もう1つの理由は、「今」に意識がなくて、「過去」を思うことに"とき"を費やしているからだと思います。

 変化は、成長には不可欠な要素ですが、ひと口に「変化」といっても順番があります。はじめに「意識」が覚醒して変化を遂げます。すると、その意識に見合う行動をとろうとして、「意志」を発令してこれまでとは違う行動パターンを選択します。ようは、意識レベルの変化を、肉体レベルにまで落とし込む作業です。

 それまでの習慣化された行動パターンや慣れ合いになっている人間関係にメスを入れるには、それなりの覚悟という「強い意志」が必要なのです。それがきちんとできると、成長した意識が、自然に新しい発想や行動を生んでいきます。その結果が人間関係にも表われて、自分の自信や安心につながっていくのです。

 ところが、現在のあなたは、せっかく意識が変わって感性の扉が開いたのに、進化した自分が心地よいと思う新たな行動を起こせないでいます。過去の記憶に振り回されていることが、その証拠です。それで、イライラがつのり「身と心がバラバラ」のように感じて不愉快なのでしょう。

 今こそしっかり「意志」を持って「今」に生きることを始めてください。具体的には、頭で考えていないで「愛ある行動」に没頭することです。今、自分が美しいと感じる言動にこだわり、徹底してそれを大事にして表現してください。ひとつひとつの小さなアクションに心を込めるということです。

 そうすれば、自然に一番心地よい空間に身を置くことができます。そこに、きっとあなたの知りたい答えがあるでしょう。

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