よく告白してくれました。あなたに、これまでの思考回路から抜け出そうという強い意志があれば大丈夫ですよ。
文面に「彼を信じてあげることができない」と2度もありますが、あなたが信じられなくて心を痛めているのは、彼ではなくて実は"自分"。「彼を傷つけたくない」というのも、自分がこれ以上傷つきたくないという気持ちの反映だと思います。
本当は自分を信じて自信を持って生きたいのに、それができなくて苦しくなると「他の女の子の方が彼にとって幸せ…」という大義名分をかざして逃げ出したくなるんですね。これでは同じことの繰り返しになってしまいます。では、あなたに必要なことを伝えましょう。
≪今に100%生きる≫ことと≪戦わないで生きる≫ことを、命がけでしてください。あなたは今を否定して過去に生きてるし、今ある可能性よりも将来の不安を抱きしめて憂いています。それだといつまでたっても、苦しみと絶望の輪から抜け出せません。
いい方を変えれば、過去に力を与えて、過去に現在のあなたを支配させている状態。ひとつひとつを体験した過去のあなたはもういないのに、過ぎた出来事と未だに戦い続けているんですね。
現在のあなたを丸ごと受け入れることが、今を100%生きることにつながります。まず、死にたいほど苦しい思いをした体験を許す。次に、そのことで自分を傷つけた自分自身を許す。『大変だったけど、もう充分わかったからね』と語りかけることから始めましょう。あなたが許す相手は、お母さんではありません。
あなたは不幸なのではなくて、自分の人生を「悪い」と決めつけているだけです。どれもこれも、自分を磨いてこれからに活かすために味わった人間ドラマの1コマですから、いつまでも過去を審判して生きる世界にとどまっていないでください。そうやって戦っていれば、人生に疲れてきて当然です。人並みという仮想の敵と戦うのはもうやめて、唯一のあなたの人生を受け入れましょう。
内容から見ると、確かにトラウマの要素は多く見受けられますが、そのせいにして自分を正当化していると壁は越えられません。そこで、トラウマは「乗り越えるべき課題を明白にしてくれた体験に過ぎない」と心の踏ん切りをつける方がいいと思います。
親のせいでも彼のせいでもない、あなた自身が決めた人生です。自分が味わった体験をもとにして次の行動=体験をあなたが選び続けた結果、今の人生があるという真実をしっかり認めてください。厳しいようですが、あなたの正念場だからこそ逃げてほしくないのです。
ドラマチックな人生経験を積んだことを、それはそれでいいと受けとめて、今の自分が抱えている一切のものを否定しない。そこから始めましょう。それが必ず前に進む原動力になってくれます。誰と比べる必要も、平凡な人生について考える必要もありません。ただ、あなたの人生がすばらしく輝こうとしていることを否定しないでください。
私たちはみんな、明日どうなっているかさえわからない絶妙な宇宙の秩序の中で、ありとあらゆる体験をしながら生きています。誰にも先のことはわからないんです。だからこそ、もっと心をほどいて開いて大らかに生きましょう。