もどる

「今回は、60代の主婦  よしこさんからよせられた内容です。」

第2回  「生活のこと」

From  よしこ

私の主人が死んでから今37歳の息子が、働かず借金で、生活が、出来なくなっています。私自身が、どこか住みこみで働きたいと思っています。息子は、優しい時は優しく。自分で、仕事を探しても、仕事が見つからず、イライラして、モノを投げたり、私にあたってきます。息子は、仕事に出て、私を早く、楽にさすため口ではいつも、「安心すれ。」と言いながら、さっぱり、行動が遅いし、家ではゴロゴロして、人の言葉を素直には聞きません。私が、少しでも大きな声を出すと「そんな大きな声を出すな。」と言うのです。私は普通に話しているつもりなのに、人の目を気にして、怒鳴ります。私は、家に居たくない心境なので、もう、この歳なのに働こうと思っているのですが、自分で、現在、悩んでいます。とにかく、私の名義で借金をしているので、日常、そのことで頭が、いっぱいです。どこか、息子から離れ、仕事をしたいと思っていますが、そういう、思いで毎日が、辛いです。どうしたらよいのでしょうか?文書が、まとまらなくて、すいません。

 

カウンセリングメッセージ

by  Yuriko

 お母さんの苛立ちも、また息子さんのやりきれない思いも痛いほど伝わってきます。こういう不景気な時代にあって、私たちが穏かに生きていくために何が必要なのかを、改めて考えさせられるご相談です。

 私たちは同じ境遇にあっても、その人が何を見て暮らすかで心の状態が決まります。例えば、お金に余裕があれば心配がなくなるかといえば、今度は別のことが気になったり、先々を考えてまだ足りないと不安に駆り立てられたりします。これは、人間の欲望や恐怖には際限がないからです。

 一般には外の条件で幸・不幸が決まると思われがちですが、実際は違うんですね。でも逆にいえば、私たちの心は、際限なく幸福でいられるし安らいで生きることもできるのです。どういうことかというと、出来事が私たちを幸せにしたりしなかったりするのではなくて、出来事をどうとらえるかという内側の反応で、幸・不幸が決まるからです。

 では具体的に提案します。まず、自分の目の前に『ない』ものを数えるのはやめましょう。例えば、息子に仕事がない、人のいうことをきかない、お金がない…ということです。これを毎日口にしているだけで、どんどんあなたのエネルギーがもれていって運気は下がってしまいます。

 その代わりに『ある』ものを数えあげます。自分には息子がある、息子には思いやりがある、自分には健康がある、チャンスがある、幸福になるんだというガッツもある…といった具合に。そうした会話は自分も相手も元気にして、幸運を引き寄せます。

 息子さんの本音は、どれほど母親を安心させたいことか、それがままならない自分をどんなにふがいなく感じていることでしょうか。そこを責められたら反発して当然です。息子さんが「どうしたの?」とあきれるくらい「〜がある」を懸命に続けてみてください。

 いま、あなたのお子さんは人生のピンチに立っています。そんなときこそ母の愛が必要なのです。「長い人生、山も谷もあるよ」くらいに構えて、自分のできることをして子どもを助けようと思えば、それ以外のことをいま何も考えなくていいんですね。

 ところが、同じ助けるにもいやいやしたり被害者意識ですると、次には離れることしか考えなくなります。つまり、逃げ出すことです。これでは、生涯息子を愛することも、その母親としての自分自身を愛することもできなくなります。いま、意識を切り換えてください。

 次に、息子さんを責めるのも激励するのもいっさいやめます。こうなってほしいという期待を心の中から完全に消し去ります。そして、息子さんがもともと持っている力を発揮できますように…と、ただひたすら祈ってください。これを母の愛で貫いてください。

 また、"あなた名義の借金"が恐怖のようですが、あなたには、ありがたいことに動ける体があるのですから、「働いて返していけば命までもは取られまい」くらいにドーンと構えていましょう。仕事選びにぜいたくをいわず、とにかくできることをしていく。そう割り切って動き出すと、心の中から怖いものがどんどん減って楽になっていきますから。

 今後のそういうあなたの生き様が、息子さんや事態を変えていきます。人生を好転できるのは、自分の意識=態度が変わったときだけです。それまでとにかく、お伝えしたことを実行してみてください。心から応援しています。

ご相談入力コーナー



copyright (c) 2001 Yuriko Usami's Internet office. Mostrecent update: 2002/02/08