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「今回は、30代のOL 九九さんからよせられた内容です。」

第26回  「ゆるせない事」

From  九九

宇佐美様。ずいぶんまよったのですが、相談させてください。ここ数年悩んでいることがあります。私は、自分の失敗や、人にやられた嫌だったことや、いろいろ迷惑をかけてきのにそれにたいして詫びもない奴のことなどをたくさん考えてつかれてしまいます。特に人間関係、友達関係のことを考えると苦しくてくやしく、あんなにいじわるなことを言ったりやったりした人がそれをすっかりわすれて楽しそうにし幸せそうにしているのが悔しくてたまりません。ひとりぼっちになるのが嫌なので、表面上ではもちろんなにごともなかったようにやさしく振舞っていますが、ゆるせない!という気持ちでいっぱいになります。こんなことを考えていることで自分のことも許すことができず苦しくなってしまいます。どうしたらもっとおだやかに暮らしていくことができるのでしょうか?ほんとうに甘えた質問だとは思うのですが、自分の気持ちを処理できなくてくるしいのです。こんなことを思いながらだれかに嫌われることにひどく恐怖心をもっています。矛盾した考えをなんとかすっきりしたいのですが。よいお考えがあったら教えてください。

 

カウンセリングメッセージ

by  Yuriko

 あなたは少しも矛盾してないし甘えているわけでもないと思います。むしろ、とても正直に自分の心を見つめている人だと感じましたよ。

 私たちの心は、いつも同時に反対の要素を含んでいて、陰陽のバランスを取りながら成り立っています。だから、同じ状況から何を引き出すかで幸も不幸も味わえるんですね。

 言い方を変えれば、私たちは、瞬時にそれを切り替えられる能力を備えているということです。あなたはついに、その力を自分のものとして使うときが来たようです。

 あなたの問題は、「詫びない人やいじわるなことを言ったりやったりした人」ではなくて、それにこだわっていつまでも気持ちを処理できない自分にあると分かっていますね。

 なぜ処理できないのか? その答えは、いつまでも悔やんでいるからです。自分のしたくてできなかった態度、言いたいのに言えなかった事柄…その呪縛にはまっています。

 本音は、「こんな思いまでして、人に気づかい自分を抑えてうまくやっていこうとしてきた私を分かってよ。もっとやさしくしてよ!大好きだから大丈夫だって言ってよ!!」ではありませんか?

 さあ、もうあなたには必要のない呪縛から、自らを解放してあげましょう。

 まず自分に対しては、許す前に認めてあげる必要があります。悔しくてたまらない気持ちには理由があるのですから、その自分を責めることは全くありません。本音に耳を傾け、何も否定しないでそのままのあなたを受け止めてあげてください。

 人に向かって言うわけではないのだから、自分が自分の一番の理解者にならないでどうしますか。そうしないと、あなたの心はいつまでも泣きべそをかいていますよ。そして、よくこれまでがんばってこんなに傷つきながら耐えてきたと、大いにねぎらってあげましょう。

 その後、「でも、もうその時間はこれで終わりにする。私は進む」と自分自身に宣言します。これが決意表明です。

 次に、悔しい思いをさせた人たちに対してですが、『あなたが加害者だと感じている人たちは、あなたがその役を担ってくれと頼んだ人たちです』といったら信じますか?

 誰も嫌われるために生まれてくる人はいません。みんな大人になるまでに傷つき、何かを恐れ、自信を持ちたくて切磋琢磨しながら生きているのです。そう、人間として成長するために―。

 そのひとりであるあなたに、切磋琢磨に最高の状況と相手が揃うと、見えないもうひとりの自分がありとあらゆるドラマを仕掛けてくるんですね。

 だから、もう、過去の誰が正しいとか間違っているという判断は意味がありません。あなたのすることは、逆恨みすることでも悔やむことでもなく、ただこの瞬間も前に進むことだけです。これが、本来のあなたの目的なのですから。

 この仕組みに気づいたら、どうせ逃げても追いかけられるだけですから、面白がってチャレンジするのみ。あなたが受けた苦しみが大きければ大きいほど、このドラマのねらいは大きいんだと考えてください。

 でも、人生に起きるどんなことも、あなた自身が仕掛けているのですから、あなたに超えられないものはありません。自分を信じて、やけを起こさないで、成長のプロセスである今を新たな気持ちで生きましょう。

 これまであなたが苦渋として味わったどの感情も、不必要なものはなくて、苦しんでいる人の痛みが分かるように、あなたが心豊かな人になれるように準備されていたのです。 

 これからは、もし同じような状況に立たされても、その意味をどう理解するかは、感情を横に置いて意志の力で決めてください。そうして意識して選び続けていけば、いつしかあなたの自然な発想として身に付きますから、焦らないでね。

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