「私たちのこと」

Vol.4

“コロコロ変わるからココロ”と表現する人がいるくらい、心って気まぐれかもしれません。急に気が変わることって、いくらでもありますよね。

 夢も、希望も、元気も…。絶望も、孤独も、憎悪も…。かわいい気まぐれも、だらしない気分も、やさしい気持ちも、確かに自分の心が作り出しています。

 でも、気持ちや感情を指す象徴として心というならば、そんな当てにならない心のことを、自分のすべてだなんてどうか思わないでください。

 私たちはそれだけじゃない。心のもっと深くに、しまい込んでいるパワー、無限の可能性があります。

 その本質を、スピリチャリティ、または魂と呼んだり仏性と呼んだりしていますが、理屈で割り切れない自分にとっての真実の叫び、突き動かされる想いを発するところです。無限の愛の源でもあるんですね。

 人は、そこを通して宇宙の叡智につながっていると私は感じています。それは同時に、ひとり一人と根っこがつながっているということにもなります。そこに触れると、「生かされている喜び」があふれます。

 その源からは、直感を通して各人にインフォメーションが与えられていますが、それを受け取らないのは、本人がその存在を否定しているからに過ぎないのではないでしょうか。


 さて、あなたは一体何者ですか?

 肉体と精神()があるのは誰でも知っていますが、両方とも、自分の本質に着せられた洋服に過ぎないと私は思います。だから、それらは死んだらなくなってしまうのです。

 本質は、なくならない自己。この生で何を学ぶか、青写真を描いてきた自分です。

 自己の本質に目覚めて、「生きよう」とか「何かにいのちを燃やそう」としたとき、私たちは壮大なパワーを発揮します。不可能を可能にしていけるのはそういうときです。

 また、無私の愛が溢れ出します。人間としての進化の最終段階と心理学でも言われているものです。マザー・テレサがそうでしたね。

 人類はこうして、多くのドラマを作り、不可能を可能にして歴史をつづってきました。

 でも、肉体と精神だけがすべてだと信じ込んでいる人たちが、欲という餌に振り回されて、また得たものを失う恐れから、多くの過ちも犯してきました。

 同じ人間として、もうそろそろ無知な過ちを繰り返すのはやめたいものです。

 私は、そう感じている人たちが、新しい時代に向かって、新しい生き方をしながら、人生をエンジョイして動き出しているのを知っています。それは、私にとってはワクワクする出来事で、このページを見てくれているあなたもそうかもしれませんね。

 私たちの本質は愛です。その本質に目覚めるのは、意識の覚醒しかありませんが、難しいことや特別なものは何も必要なく、ただ宇宙の、大自然の営みに、感動する自分と一緒に生きていればいいのです。

 変わらない本質とともに、コロコロ変わる心を上手に扱って、すべての感情を楽しんで日常生活を送る。この肉体を大切に長持ちさせながら、生かされている喜びと感謝を忘れないで、人生を楽しめばいいと思います。

 人のため、地球のために祈れる自分がいれば、それは、無限の愛で自分のために祈っている自分の姿なのですから…。

 



copyright (c) 1999 Yuriko Usami's Internet office. Mostrecent update: 05/21/99