Vol.2

 〜「悩みの正体って?」〜

 

 

 4月にホームページを開設して3週間。多くの反響をいただきました。ここにあふれるエネルギーが、背中を押す力強い手になったり、あるいは、心をさする暖かな手だったりと反応は様々ですが、全部違って当たり前だし、どれもとても嬉しく思います。

 このホームページは、私と想いを同じくするプロフェッショナルの友人が製作してくれています。何かに魂がこもったとき、たかが言葉がされど言葉になって、必要な人のところに染みていくのでしょう。

 この場を大いに活用して、固まった心を少しずつ解きほぐしていってください。

 誰にだって心の奥底には、人と出会いたい、分かち合いたい、愛したいという人間の本能とも言える願いがあるのを感じます。でも、それがスムーズに行かなかったり、そのことで傷ついた経験から、おく病になってかたくなになって、いつしか苦悩を作り出しているのではないでしょうか。

 人は癒されれば、必ず元気を取り戻せます。自分がどうしたいかを一番よく知っているのは自分自身なのですから。だけど、怖がってたくさん言い訳を見つけて、飛び込む前に防衛に入ってしまうんですよね。

 でもね。私たちは必要な体験しかしないのかもしれません。そして、その体験からしか、あるいは悩みながらしか成長できないようです。だから、まず悩みがあることをけぎらいしないでください。悩みも自分の一部。どんどん変化して行く細胞のようなもの。だから、“なるようにしかならない”といった妙な割り切りも、自分に対するやさしさだと思うんですよ。

 

 それでも、悩みから解放されたいという人に―。

悩みは得体の知れない代物ではありませんし、もちろん存在そのものもありません。そんなものは初めからなくて、いるのは決断を下せない自分です。

 目の前の事態に対して何をするのかしないのか、気にし続けるのか忘れるのか、その決断までに費やすときが苦悩の時間で、費やすエネルギーがストレスです。

 生きていればいろいろなことに遭遇します。ほとんどの場合、何か起きるとさらに先走って「こうなったら困る」「こうなったらどうしよう」と、どんどん不安をあおり立てていきますが、どんなことが起きても「私はこれでいい」「私はこうする」といった選択をその都度していくと、悩みに翻弄されることがなくなります。

 悩みをなくそうとしないで、悩む時間を一瞬にすればいいんですね。あとは、残った自分の感情をただ感じてやれば、それは変化していきます。

 往々にして、悩みをこじらせて足を引っ張るのは「なぜ私ばっかり…」という損得を考える思いです。大切なポイントは、どんな選択をする自分が好きかということを念頭に決断を下すこと。あなたが本当に失いたくないものは何ですか? お金?労力?親切心?それとも時間ですか?自由ですか?信頼ですか?

 さあ、あなたの行き着きたいところへセルフナビゲーションするチャンスですよ。

                ―つづく―

 

 



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