Vol.19

「求めよ。さらば与えられん」


Merry Happy Wonderful Christmas to Everyone!

 

 もうすぐクリスマスですね。日本ではその日の起源を考えることもなく、ただパーティやデートの口実になっている感がありますが…。

 今回は、聖者イエス・キリストに敬意を表して、「求めよ。さらば与えられん」という残された言葉の意味をかみ締めてみたいと思います。

 私は度々"想念は具現化する"ということをお伝えしてきました。でも、「思いは現実になると言われて、そうなって欲しいことをいくら願ったって叶わないじゃないか」と思われるかもしれませんね。

 想念の代表が意志ですが、同様に作用するのが思い込みや信じ込みです。さらに、それ以上にパワーがあるのが恐れです。

 あなたが"そうなって欲しい"と思うことをいくら考えても、腹の中で『そんなにうまくいくはずがない…』『そうならなかったらどうしよう…』という想念が少しでもあれば、困ったことにそちらを具現する方が優先してしまいます。

 その理由は、頭で考える都合のいい願い=『思考』よりも、腹の中にある思いや恐れ=『信じ込み』の方が、はるかにパワーがあるからです。その結果を味わうあなたは、『やっぱりね』と一層自己不信や恐れを強くしていくことになります。

 もしあなたが、"私はできる"という意志を発動するとき、自分の潜在能力を信じて疑わなければ、つまり一切の不安を抱かなければ、それは現実のものとなります。問題は常に、できるということが100%信じ切れない自分にあるのです。

 私たちは、こうして無意識のうちにたくさんの恐れ(不安)を抱いて育ち、その感情と共に過ごしているといってもいいでしょう。いくら恐れを手離そうとしても難しい…だから、ままならない人生が継続していくのですね。

 それでは、想念を具現化させるためには何が一番大切なのでしょうか? それは、求め続ける気持ちです。

 "そうなって欲しいこと"を諦めないで求め続けようとすれば、そのためにできることをし続けるしかありません。何かをし続けるという意志を維持すれば、疑うより信じる気持ちが強まります。信じて続けることで、見合うだけの実力も伴い準備が整うので、いよいよ"そうなって欲しいこと"が具現するのです。

 ようするに、あなたが人生の欲しいものに対してどのくらい本気になれるか、また、自分の潜在能力を信じてどこまで本気を持続できるかにかかっているということです。

 逆にいうと、諦め口調の人、ビビッて及び腰な人、どうせ叶わないからと初めから夢を持つことに逃げ腰の人は、いつまでたっても自分の人生が生きられないことになります。

 「想念が具現化すると信じる」ことは、「思いを叶える力が人間にあると信じる」ことです。そうは思えない人は、自分自身を信じてないのです。自分のことを自分が信じてやらずに誰が信じてくれるでしょうか?そこに、幸せな人生がありますか?

 もっと自分に愛を注いでください。愛は信頼です。信じてやらせてやる勇気です。こうしている今も、一度しかない人生がどんどん過ぎていきます。あなたが想像するよりはるかに自由に、自分の人生は作り出せるのですよ。

 私はよく「どうして今のようになれたのですか?」という質問を受けます。答えは「『どうしたら自分が幸せに生きられるのか知りたい!』と本気で求め続けてきた」ことに尽きます。

 現代は、人々の潜在的な恐れや不満や憎しみが今の社会を具現させていますが、世界中の人が皆本気になって心の平安と健全な人間関係を目指したら、世界の平和は実現します。何に本気を使うか…です。

 「求めよ。さらば与えられん」という一言の重さが伝わったでしょうか?これは宇宙の真理です。宇宙はシンプルなのに、複雑にしているのは人間の心です。どうか、あなたの心をシンプルにしてみてください。

 



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