Vol.16

「口癖チェック!」

Vol.16「口癖チェック!」

 

 あなたの口癖って何ですか?自分ではないと思っていても、友人に聞いてみると結構出てくるものです。

 その口癖によって、非難タイプ・悲観タイプ・諦めタイプ・脳天気タイプ・楽観タイプ…などと大別して、今度はタイプによる運の良し悪しをチェックしてみるとおもしろいですよ。

 私の知り合いの一人は、才色兼備でいい寄ってくる男性も多いし、いろいろなビジネスチャンスが舞い込んでくるにもかかわらず、なぜか今ひとつ公私ともにパッとしません。

 その度に彼女は、「なぜ、私の周囲の人たちって駄目な人ばかりなの!よくあれでやっていけると思って…」と、いつも同じようなグチをこぼします。

 あるとき、彼女の話を聞いていて、人を非難したりバカにするネガティブな言葉がとても多いことに気が付きました。いつも自分は悪くない、完璧だという彼女の態度や言動が、周囲の協力や本音を跳ね返してしまっているようです。

 さらに彼女は、「もっと仕事のできる人や、ましな男っていないかしら。私って恵まれてないわ!」とぼやくことで、自らの運気を下げていることにも気がついていないのです。

 以前、イメージトレーニング法について解説したことがありますね。自分が成功している姿を思い浮かべることで、自然と自分の行動が成功へ導かれる―と。

 言葉を発すると同時に、私たちは無意識レベルで瞬間にそれをイメージ化して脳に焼きつけています。"他人の責任でうまくいかない""私は恵まれていない"と常にイメージしていたらどうなるでしょう。

 他人に対してネガティブな言葉を発していると、それが自分へも跳ね返ってきてしまいます。「駄目なヤツ」「バカ」といったネガティブな言葉を発すると、それを最初に聞くのは自分の耳。ネガティブなエネルギーをいつも自分に充満させることで、自らの運気を下げてしまうのです。

 逆に、ツキのある人というのは、他人を非難しない代わりに自分に対してもねぎらいの言葉をかけ、常に自分を激励してポジティブに物事と対応しています。

 "ほめられるとうまくなる"というのは、子育ての極意に通じる理論ですが、何も子供に限ったことではありません。大人でも、自分が自分をほめたり励ましたりすることで同じ効果が得られます。だから、そうした言葉からの刺激によって、自分に潜在している才能ややさしさをますます伸ばしていくことができるのです。

 そこで提案。一度意識して、ポジティブな言葉だけを使って生活してみましょう!

 出てくる感情はそのままでも表現を工夫すればいいのです。例えば、「ヘタクソ!」という代わりに「うまくいかなかったネ」とか、「ひどい!」の代わりに「よくないネ」という感じで口に出していきます。自分にも他人に対しても、どんどん慰め上手・ほめ上手になってください。

 私は、何年か前にチャレンジしたことがありますが、ゲーム感覚でやっているうちに自分の感性が変わっていくのがおもしろくて止められなくなってしまいました。

 あなたも始めてみると、普段いかにネガティブな言葉をたくさん発しているかを思い知らされて驚くかもしれません。そのうち、ネガティブな言葉が耳障りに思えて、使うのがイヤになってくるでしょう。そして、ポジティブな発想の自分に出会う頃には、口癖もすっかり変わっている…はずなんですけどね。

 また、その頃には、回りの人たちの自分への対応がなんとなく様変わりしてきて、人生がスムーズに流れていると感じることでしょう。人間関係は、相手を変えることより自分が変わることで変化するのが実態だからです。

 何はともあれ、今からポジティブな言葉だけで生きることを、ぜひやってみてください。それこそ何の準備もいらなくてすぐに始められますから…。

 



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