Vol.7

「"春"」

 一気に春めいてくると、虫たちが新世界を求めて土からはい出してきます。人間も何か新しいことに意識が向き始めるものですが、あなたはいかがでしょうか?

“これから何かを始めることは、これまでの何かを終わらせること”だと思います。あなたの人生に何かを加えようとすれば、古い何かを変えないと新しく入らないからです。

 それは人によって、時間の使い方だったり、お金の使い方だったり、他の人との付き合い方だったりしますが、いずれもその根底には、この先の人生にもはや必要のないあなたの価値観が横たわっています。

 春の訪れとともにやってくる新しい刺激を求める自然のリズムを、おもしろがるかチャンスと思うか、あるいは面倒だと感じるかはあなた次第。でも、とにかくアクションを起こさなければ、新しい自分にはいつまでたっても出会えません。

 今あなたが「このままの人生ではもの足りない」と感じているのなら、“何かを始めるために恐れを捨てる”ときだと思います。それは、不本意な習慣にピリオドを打つチャンスであり、より納得のいく生き方に切り替える決断のときといえるでしょう。

 自己変革は、次の3つのステップを順に踏んで進めていきます。

  1. 自分自身に正直になる。
  2.  【卑屈になったり責任転嫁をしているうちは、なかなか変革の突破口は開けません。あなたの人生に起きたこと、そして起きることはすべて、あなたが最終的に決めたことの結果だとその責任を謙虚に受け止めてください】

  3. 自分に対する矛盾に気づく
  4.  【あなたが幸福ではない理由を掘り下げていくと、自分の夢や理想をごまかしていたり、心ならずもあきらめていたものが見えてきます。そうした本音と建て前の違いを素直に認めて、もう一度あなたの心の声に耳を傾けてください】

  5. 新しい行動を起こす勇気を持つ。

 【無難な人生なんてどこにもありません。守りの人生のわけが「怖い」からだとしたら、自分に勇気という愛をあげるときです。正直に生きよう、新しいことを始めようというあなた自身に精一杯のエールを送り続けてください】

 私の役目は、門番のようなものです。門の内側で成される自己変革は、本人以外には成し遂げようがないのです。立ちあがったあなたの最後の踏ん張りに、心からの声援を届けます。

 ところで、片やこの季節は、『春眠暁を覚えず』という言葉もあるくらい、だらりとする心地よさがあるのも事実です。とにかく、自分と上手に付き合いましょう。そのコツは、心身に疲れを感じたら、自分の心を「はぐらかさない」で「休ませる」ことです。

 この時期、お花見もいいですね。私は大好きです。

 お花見といえば、去年は大きな桜の木の枝分かれしているところに身を預けて眺めました。早い話が、木の上でお花見をしたのです。視界には桜と青空しかなくて最高!でしたが、あまりに心地よくてうとうとしかけ、これで落ちて救急車でも呼ばれた日にはお笑い種だとひとり想像して笑っていたことを思い出します。だって…、

「公園の桜の木によじ登って花見をしていた45歳の女性が、あやまって転落。救急車で病院に運ばれた。原因は居眠り」こんな記事を見たら私だって笑う。さて、今年はどうするかなあ?


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