〜これを使わない手はない〜
スポーツの世界では“イメージトレーニング”という言葉をよく耳にしますね。 選手が最高の結果をイメージしながら練習に励むことで、潜在能力を発揮して自らを成功に導く。こうしたイメージング法は、今やスポーツの世界では常識になっているといってもいいでしょう。 このイメージトレーニングですが、何もスポーツの世界に限ったことではありません。日常生活でもその効果は立証されているんですよ。自分の願いや夢を頭の中でいったん映像化することで、それを本当に実現させてしまうという『ビジョン心理学』で扱うノウハウなのです。 みなさんが自分の好きな人生を作り出すために、今回はこの方法をお教えしましょう! 以前このテーマでお話をしたとき、こんなメールが来ました。「私の夢はお金持ちになること。毎日頭の中で札束をイメージしながら眠るのですけど、どうもパッとしません」というのです。 確かに、“お金持ちになりたい”というのは、人間の願望の筆頭にあげられますよね。次いで“恋愛”“仕事で成功したい”と続くようですが、ではこの女性のイメージング効果が上がらなかったのはどうしてでしょうか? それは、彼女がイメージ対象を「お金」という“もの”にしたからです。キャッシュを思い描いても、どこからか大金がドサッと落ちてくるわけではありません。大切なポイントは、欲していることが達成したときの“自分の姿”をイメージすることなのです。 彼女に、「お金が欲しいなら、そのために何がしたいのですか?」と尋ねました。すると彼女は、今の仕事で成功したいといいました。“仕事で成功したい”という願いであれば、仕事で成功して関係者と喜び合っている自分の顔を思い浮かべることが必然になります。 恋愛なら彼と相思相愛で幸せいっぱいのあなたの姿です。彼の顔だけいくら思い浮かべても、それではキャッシュをイメージしたのと何ら変わらないことになってしまいます。 ここで重要な3つのポイントをまとめておきましょう。 【1】イメージするものは、物や他人ではだめ。すでに望みを達成した自分自身の姿をイメージングする。例えば、ビデオに映っている自分の顔(映像)を見ている要領で。 【2】イメージングしながら、達成できた満足感や幸福感を想像して味わい尽くす。願いが叶った感謝の気持ちでいっぱいになってもよい。 【3】疑いの気持ちを持たない。できると信じ切ってやること。少しでも否定的な感情があると、「こうなったらいいなあ〜」という幻想で終わってしまう。 私たちの願いは、普段幻想にとどまっているから実現しにくいんですね。逆にそれどころか、無意識のうちに“恐れ”をイメージングして実現させていることがよくあります。「そうなったら困る」と真剣に思いつめて、困った自分を想像して、繰り返し不安に身をやつす…思い当たりませんか? 初めて自転車に乗ったときに、「そっちに曲ったらいけない!」と真剣に思えば思うほど曲ってしまうのも同じことなんですね。言葉ではなく脳にどんなヴィジョンが送られるかによって、そのリアリティで決まってしまうのです。 なぜなら、あなたがあなた自身の潜在意識の深い部分に働きかけることで、人は無意識のうちにその結果を実証するような行動をとる、という心のメカニズムを使うわけですから。 これで、日頃のプラス思考がいかに大切かもおわかりいただけたでしょうか? イメージング法を大いに活用してみてください。就寝前や湯船につかってリラックスした状態で続けるのが、効果100倍ですよ! |
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