![]() |
![]() |
光顔巍巍(こうがんぎぎ)
太母さんの好きな経文の一節。
如来の容姿というものは限り無く光り輝いているもので、その光りの強さは何ものも比べるものがない。どの位明るいかというと太陽も月も宝石の輝きも全部集めた光りなど皆覆い隠してしまってまるでそれらが墨のように黒く見えるほどのものである。
止まるところをしらずどこまでもそして普く全てを貫き照らすので なんだかルビがいっぱいになってしまいましたが経文の字は呉音(漢音に対し)読みなのでお節介かもしれませんが付けました。 さて、如来というのですから来る如くと読めます。何が来る如くなのでしょう。まてよ如去というのもあるぞ。来る如く去る如くの如くって何だろう。〜のように見えるという意味です。のようだけど実際はどうなのか見分ける間もない、あっという間に来たり去ったりする極度に速い何かです。ここでは当然強烈に明るい光ということに なります。如来はあまりにも速いので来たのも去ったのも見えないくらいの光なのだということです。 目にも止まらぬ速さの光は普く照らす、何ものにもさまたげられない、この上ない喜びをもたらす智慧の光だということになります。普く照らすのですから当然あなたも私も大好きなだれかさんもそして大嫌いなあのひとも平等に照らされています。さまたげられないので、たとえ嫌だといって拒否しても照らされています。絶対にして平等の光が目に見えない方の智慧の光でその素晴らしい光に包まれて育まれているのが私達生きとし生けるものなのですから、もうそれで十分幸せで喜びに充ちていられる条件がそろっているわけです。素直にそう感じられたら幸せでいいですね。 2001.2.3 静流 |