太母さんの教え

 

一心敬礼

 

現在スピリチュアルテレビ(http://spiritual-tv.com/)で放映中の「太母さん

を囲んで」を久しぶりに観て、忘れていたことを色々思い出しました。中でち

らっと太母さんが言っていたことで、

「心はひとつなんですよ」というのが胸を打ちました。

 太母さんの好きな声明(しょうみょう)のひとつに「一心敬礼」というのがあ

ります。

 

 一心敬礼 十方宝界 常住念仏

 一心敬礼 十方宝界 常住念法

 一心敬礼 十方宝界 常住念僧

 

 この一心ですが、宇宙全部がひとつの心で、私たちはそのたった一つの心を分

け持っているのだと太母さんは私に教えてくれました。たった一つ切りないから

一切というし、全部合わせて一つだから合切で、一切合切と言うのよ、とも言っ

ていました。ずいぶん簡単に言ったものです。これじゃあ愚かで自己中の私には

分かるわけもありません。

 

 太母さんは日本という国の礎には聖徳太子の十七条憲法があり、中でも最も大

切なものが第二条に記されていると言っていました。いわゆる、「篤く三宝を敬え、

三宝とは仏法僧なり」というものです。今から千四百年前のことです。

 

その時まで遡れば日本人の大半は親類になるでしょうね。共通項のあるDNA

を持った人がほとんどだということになります。日本人の心に染み込んでいる仏

教観や日常にしっかりと根を下ろしている各種の行事や挨拶や交際法などの風俗

文化もそこから出てきているとしたら、これはもう一度見直してみる価値がある

ことだと思います。

 

仏法僧(ブッポウソウ)とは仏教用語で「仏=悟りを開いた人」、「法=その教

え」、「僧=その教えを受けて修行する集団」をさして、これを三宝といいます

仏教は元々インドから伝来したもので、言語であるパーリ語もしくはサンスクリ

ット語のブッダ・ダンマ・サンガという音に当てた言葉だと言われています。こ

の三つの宝に帰依する(誰かに命令されて仕方なくそうするのでなく、自分の意

志で心からそうすると約束するという意味です)ことを聖徳太子さんは勧めたの

です。

 

こう言うと何だか難しいことをしなければいけないんじゃないかと気が重く

なる人もあるかもしれませんが、太母さんの教えは簡単なのが特徴です。

 

 以下は太母さんの語り口で書いた教えです。

 

皆さん仏(ブツ)とは何かを知らんのじゃないかな。この字はホトケとも読む。

何がホトケとるかというと、生けるものすべてからは「解脱の光輪」という光が

出ている。だから、光が解けて出ている皆さん全部が仏というわけ。わしの目に

は皆さんそうなって見える。知らんのは本人だけ。知っとったら、自分はだめな

もんじゃ。何の価値もないゴクツブシじゃなどと悲観などしとらんと思う。もう

輝いて胸張って生きていくようになると思うよ。

 皆さん胸張って幸せに輝いて生きていってください。真の法とは自然の法則の

ことで、この法則は生まれてきたものは皆幸せに生きられるようにしつらえられ

てあって、ただの一人も漏れ落しがないようになっておるというもの。わしの生

まれた寺の者は父親もだれも、「だれもかれもが阿弥陀様の懐住まい」と説法して

おった。うん。

 でも幸せになるには少し条件があると思う。皆さん潜在意識という言葉聞いた

ことがあると思う。みんな勉強しとられるようじゃから。わしはしとらんけどね。

おっと、何の話じゃったかな。あんた覚えとる? ああそうそう潜在意識。これ

が邪魔しとる。

 何故か?

 他の生き物やら地球やらを汚しているという思いじゃ。自分は悪い人間だ、だ

から幸せになる資格がないという思い。これを取るために皆さんが今すぐしなけ

りゃならんことがある。

 

 空気を汚すな。

 水を汚すな。

 土を汚すな。

 

 これだけ。何も難しいことじゃない。贅沢しなければいいんじゃ。贅とは無駄

のこと。沢は沢山のこと。無駄を沢山して、要らんもん沢山こしらえて、そうす

ると、工場やら何やらで水や空気を汚す。汚れた水が土を汚す。これじゃ地球さ

んはたまらんよ。できるだけ無駄せんと生きている人が僧というわけ。

 それから一つ切りない心だから皆一蓮托生。水を汚した者だけが汚い水を飲ま

にゃならんのじゃなくて、皆飲まにゃならん。空気を汚したもんもそれほどでな

いもんも皆同じ空気を吸わにゃならん。人間だけじゃないよ。鳥も獣も魚も皆汚

いもの飲んだり吸ったりせにゃならんのよ。そうでしょ?他のもんのせいにしと

っておったら、潜在意識は承知せんよ。

2007/02/09