幕山へハイキング

 

1127日にハイキングに出かけた命波の研究生から次のような手紙が届きました。

私的な部分の一部は割愛してあります。

 

静流 様

 

 遅くなってしまい恐縮ですが、来月の日程をお送りいただきありがとうございました。

 それから、一昨日の決死の覚悟での湯河原ハイキングは御蔭さまをもちまして何とかや

っとのことで山頂へ辿り着くことができました。実に7年ぶりのことでした。7年間ずっと

旅行なんてできない、と思いこんでいた思いの壁が取り払われたようです。

 

 登った山は幕山(マクヤマ)といいますが、何と真空の山だったんですよね。そして、バク

と読めば、場求で転機の場を求めていたともとれました。そして破意KINGなんですよね。

11/27(計・フナ船)は天からの助け船ともとれました。

そんなこんなで、これからはしばらく楽しんでいこうと思います。どうもありがとうご

ざいました。これからも引き続きよろしくお願いいたします。

 

H.T.

 

 

H.T. さんへ

 

まずはおめでとうございます。

メールを読んでいて、以前太母さんと一緒にオーストラリアで合宿修養会をした時のこ

とを思い出しました。

 

心臓の状態の良くない女性が参加していたのですが、会場で230分ごとに横になっ

て休んではまた起きるということをしているのを見た太母さんが、どうしたのかと尋ねる

と、この会が終わったらペースメーカーを取り付けなければならないほど心臓の調子が悪

いのだというのです。

聞き終わって太母さんは

「よし分かった。明日山登りをしよう。どんなに時間がかかっても良いから一緒に来なさ

い。登れたら心臓はもう大丈夫」と言ったのです。

 その女性は、太母さんを信じて登ると私に言いました。そして、もし途中で倒れて死んで

も構わないという気がするとも言いました。

山と言っても丘くらいの高さでしたが相当石ころの多い登りにくい山で、数十人の参加者
の中には速く登れない人もいたので、ゆっくり組と共にその人も休み休み登ってきました。

ともかく頂上まで来たのです。その時心臓が治ったような気がすると私に言いました。

そして翌年日本に来て、太母さんのお寺に数か月滞在し、その教えをとても良く吸収して

帰っていきました。メルボルンに帰ったその女性は自宅を「癒された心臓の家」と名付け、

カウンセリングとヒーリングの仕事を始めました。

それから20年余り、とても元気で、勿論ペースメーカーもなしでカウンセラーとして

活躍しています。

 

ではH.T.さんに代わって字分けをしてみます。

 

 

 

 

 

 


 物質としての山に登って得たものは、心の「自分には出来ない」あるいは「自分は心臓

が壊れているから無理な行動は出来ない」という思い込みを打ち砕けたことでした。まさ

に「破意」です。そしてKING=覇者、支配者となったわけです。それが1127日だった

ことで、11K→計とフナ→船、と解釈し、天からの助け船ととれた訳です。

 

 このように命波を学んでいる人たちから手紙が来るのが私には何より嬉しく、また勉強

にもなることなのです。

 

2010.12.1

菊池静流 記