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前編:「2009年5月9日から11日―リバース(生まれ変わり、再誕生)の祝祭」

後編:「心の次元での宇宙的な再誕生の儀式急速に変化する世界の変容とエコロジカルな選択」



中西研二さんから回ってきた文書ですが、重要な内容だと思い、翻訳しました。この文

書は作者がなるべく多くの人たちに知らせて欲しいので、転載、コピーは自由ですとおっ

しゃっています。

菊池 静流

 

 

200959日から11日―リバース(生まれ変わり、再誕生)の祝祭

 

マヤ暦の宇宙的タイム・テーブルによれば、2009年の5月に銀河の中心となっている計り

知れない叡智であるフナブ・クから膨大なエネルギーが流出され、宇宙規模のリバースが

起きることを予言しています。この重要な節目であるアンダーワールド7日間(訳注。地

球時間の7日間ではなく、図1にある1999年の6月5日から2011年の1028日まで

の期間)中の6番目の昼の中間に当たる期間に人類に対し前代未聞のチャンスが与えられ

ます。すなわち、進化をもたらす大いなる力に協力して、個人そして全人類の両方が希求

する目的である自然とのバランスがとれた調和的で豊かで持続可能な世界を築くチャンス

です。同時にこの期間中は、誕生に伴いしばしば起きる死という現象も起きます。この死

は新しい進化のエネルギーに同調できない時に起きるのです。ここにとりあげた二つの記

事では、この吉兆交々の記念すべき時に関する概要とその時に吾々が個人として、そして

人類全体として心すべきことは何であるかの概要を示しています。


 

リバースの祝祭

銀河アンダーワールド6番目の昼のミッドポイント200959日から11(仮訳)

Carl Johan Calleman著。 www.Calleman.com

 

マヤ暦で予言されている出来事のうち現在起きている状況を正しく理解する為にはまず、

銀河に於けるアンダーワールド期間に起きると予言されている重要なシフト(転換。図1

参照)で既に起きた状況の幾つかを見ていきましょう。例えば5番目の夜の期間が始まる

2007年の1119日に重大なシフトが起きています。2003年に私が著した“The Mayan

calendar and the Transformation of Consciousnessマヤ暦に見る人類意識の変容(仮訳)”

233ページに経済の状況に関する予見が述べられています。これによれば、その種類を

問わず全ての体制は5番目の夜の期間が始まる200711月(厳密には19日から)に崩

壊するでしょう。この予見は5番目の夜という期間がこれまでの宇宙全体の歴史を通して

常に古い体制というものが壊れた時だったからです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


現在地球規模の経済不況が起きていて、それが2007年の12月に始まった(図2参照)こ

とはその道の専門家たちも皆認めていることです。マヤ暦で予言されている出来事が如何

に正確なものであるか(たとえ、定規で測ったような正確度ではなくとも)がこれでお分

かりになると思います。

 

次にご紹介したい重要なシフトが起きたのは6番目の昼が始まる2008年の1112日で、

その一週間前にはオバマ大統領の選挙がありました。これはリバースのエネルギーが現れ

た兆候と言えます。これはマヤ暦では次のような形で予言されていました。この期間は誕

生のシンボルであるYohalticitlと呼ばれている女神の期間とも言われています。バラク・

オバマ氏はマヤ暦で9ベンと呼ばれる日に生まれていますが、アメリカ合衆国が誕生した

177674日も同じ9ベンの日でした。新しい国として独立するという誕生が果たし

た重要な役割と同じように、オバマ新大統領も又この国の歴史に於いて、一つのサイクル

を完了するという重要な役割を果たすでしょう。これまでの多くの大統領とは異なり、彼

が透明性の高い政策をとり、そして他国に対し親しみやすく熱意のある外交姿勢をとって

いることは大いに喜ばしい変化です。彼の持つ価値観倫理観は地球規模での協調と統合と

いう意味でのリバースの始まりを感じさせます。

 

ここで、6番目の昼が始まっても経済状況が

回復していないことに気づかれたと思います。

これは何故そうなのかというと、二つのレベ

ルでの解釈が出来ます。一つ目は、常に上向

きの成長を続けることで維持されてきた今ま

での経済体制というものが成長のどんづまり

に来てしまって、もう成長の余地がなくなっ

たということです。つまり、いずれ将来(資

金が)戻ってくるという期待のもとに貸し出

されたローン資金が貸し出し限度額をはるか

に超えて、もう戻そうにも戻らないところに

まで行ってしまっていたということです。も

う一つの解釈は、銀河に於けるアンダーワー

ルドという宇宙の計画では経済と技術の進歩

は重要な目的ではないからということです。

実はその反対に銀河に於けるアンダーワール

ドでは全人類が全体性という視野、つまり人

類だけでなく、地球上のあらゆる生物、あらゆる被創造物と調和していくような視野を持

つことが目的なので、今までのような人類対自然という対立と葛藤を生む経済体制は出来

ないのです。ですから、いずれこの不況は終わりを告げ、オバマ大統領も含め、銀行や政

治を動かしている人たちが約束している適切な経済対策がとられるようになるだろうとマ

スコミがいくら力説しようとも、それに対しては眉にツバをつけて聞いてください。自分

自身に本当にそうだろうかと質問してみてください。

 

現在経済成長を復興する為にとられている政策は、税金を納めている国民に対し資金を貸

すことが出来るようにと銀行にその税金を使って資金を貸すというものです。冗談だと思

うでしょうが、実際そうなのです。ところが大多数の人は、それを全く不思議とは思わず、

経済の仕組みはあまりにも複雑でよく理解できないので、仕方がないことだと受け入れて

いるのです。(人々が如何に古い体制というものを盲目的に受け入れているかを見れば)従

来の体制の影響力の強大さは今も失われていないことが分かります。人々がいまだに経済

成長は将来また始まると信じる理由は惑星に於けるアンダーワールドの影響の下に産まれ

ているからです。惑星アンダーワールドの波動の変化を観察すれば、西暦1755年から1999

年までの期間に人類の意識に影響を与えている主要な力の種類が分かります。この期間を

見ると、経済成長と不況は昼が夜にシフトするのに従って起きていることが分かるでしょ

う。昼に上向き、夜に下降しています。この惑星アンダーワールドの波動のシフトは銀河

アンダーワールドの5番目の夜のシフトと全く同じ時、つまり2007年の1119日にな

っています。ではこの夜の期間の後にはまた経済成長の時が来るのでしょうか? 私はそ

うは思っていません。しかし例外的にはごく限られた地域において、ごく限られた程度の

わずかな成長は見られるかもしれません。6番目の昼の期間に下降は多少速度が落ちるか

もしれませんが、夜の期間が始まる2009年の11月7日から、今度はその前より更に厳し

い状況となるでしょう。地球アンダーワールドの目的と銀河アンダーワールドの目的の違

いは、後者はあらゆる生物、被創造物の全体的相関関係を対象にしているからです。前者

は個別的、地域的でしたが、後者はそれまで別々だった、性別、国別、民族別、宗教別な

関係性を地球全体(実は宇宙全体なのですが、それについて私たちはよく知りません)の

関係性の調和均衡を目的としています。もし差支えがないのならブッシュ政権時代に如何

に意識の働きが阻害されていたかを見てみるといいでしょう。

 

マヤ暦によるエネルギーシフトの影響は確かなものとは言え(そうでなければ今までにこ

れほど様々な予言は的中していないので)国家の首脳のとる選択やその他の大衆のとる選

択によって生み出される現象も見逃すことは出来ません。そういう意味においてはブッシ

ュ政権がとった政策がたださえ悪化する時期にあった経済状況を更に悪化させたという好

例があるでしょう。しかし政策如何に関わらず、多くの人が職を失い、多くの家庭が深刻

な経済的苦境に陥ることは予見できていました。この状況を異なる視点から見ている人た

ちにとっては、止めどなく成長を続けなければならない性質を持つ経済の仕組みが終焉を

迎えることで、いうなれば地球の癌細胞が消えていき、これによって人類は滅亡から救わ

れ、本来の目的を達成する希望が出て来たことだということになるかもしれません。成長

し続けなければならない経済の行く末は人類の破局を意味すると確信しているので、その

意味においては、地球の機能を正常な状態に戻すという宇宙の計画は功を奏したと言えま

す。地球温暖化、海洋生物の種の激減、熱帯雨林の破壊、蜜蜂の数の激減その他もろもろ

の内何が破局の直接原因かを指摘することは誰にも出来ないかもしれませんが、どれが引

き金となって破局がくるのかを知る必要などないのです。これらは全部が互いに関連しあ

っているので、個別の現象として見ることは出来ません。そしてどれもがその原因に於い

ては共通項を持っていることはみんな知っています。それは止まることのない経済成長な

のです、そして今人類はその原因が生み出した結果に直面させられているのです。

 

私はこの先何年か、人類はそれぞれが単純に解決する方法が無い難しいジレンマに直面す

ることになると思います。それは、

「自分で自分の面倒を見なくて一体誰が見てくれるというのか。しかし、社会全体の持つ

問題を解決しなくて、果たして自分の問題が解決できるのか」

勿論これに対し、経済不況やその不況を引き起こし、未来のために必要な資源まで浪費し

尽くしてしまった銀行家その他の人たちを非難することはできます。しかし、この方法で

は問題の解決にはなりません。しかもこの状態を引き起こすことに多かれ少なかれ加担し

た人たちの誰を非難するにしても、その中には物質的豊かさを享受してきたあなたも含ま

れているのです。ごく少数の例外的人物は除いて、大多数の人類は経済成長に止めをさそ

うとはしてこなかったのです。

 

ではこのような状況に一体どう対処したらいいのかと皆悩むでしょう。もし経済成長が二

度と始まらなかったらどういう体制が始まるというのでしょう。多くの人が、過去5千年

の人類史上かつて経験したことのない持続可能な経済というものの必要性に気づき始めて

います。これは環境と調和した非二元性という、エデンの園の状態の、但し更に進化した

状態に戻るということを意味します。こういう転換は多くの人にとって全く想像を絶する、

理解不可能な状態でしょう。ここで特に留意していただきたい事実は、現在世界にこのよ

うな持続可能な転換を提唱している国家首脳や経済専門家は皆無だということです。しか

しこの先、経済の復興はあり得ないという状況を一般の人々が気づいてくれば、必死にな

って助かる道を模索する人々があらゆる国や文化圏で出てくるでしょう。このときに旧来

の世界の支配階級という体制が崩壊するでしょう。

 

では果たして持続可能な経済体制は現れてくるでしょうか。これに対する答えはマヤ暦の

なかには見つかりません。これはこの先人類がとる選択、何に着目して創造的活動をして

いくかによって決まるのです。いわゆるマヤ暦で予言されているという終焉の時に人類の

集合意識が引き起こしうる出来事、例えば極移動、小惑星の衝突、自然災害、太陽の黒点

問題などの、心の内側ではなく外側の物理的問題を聞くと少しバカバカしく思えます。マ

ヤ暦ではこのようなことは言っていません。予言されているのは、意識の進化と人類自体

の内側から直接あるいは間接的に湧き出る何かを言っているのです。他の言い方をすれば、

「いわゆる地球意識の転換」も人類の意識の外側で起きるとは言っていません。経済不況

が起きた時期をマヤ暦がほぼ正確に予見できるのは、それが、The Cosmic Tree of Life

宇宙の生命の木(仮訳)から出てくる響きによって条件付けられている人類の行動の結果

起きるものだからなのです。宇宙の生命の木とは、マヤ暦その他の古代の教えによれば、

想像を絶する大いなる叡智―フナブ・クという銀河の中心のことで、そのフナブ・クが、

マヤ暦に於ける重要なシフト期間にめざましい進化を起こしているのだと言います。その

ような銀河の中心にある存在を科学界も認めたのが2003年でした。これは人類史におけ

る最も重要な発見だと私は思っているので、このことを詳しく書いた著書、The

Purposeful Universe―意図を持った宇宙(仮訳)が2009年の12月に発刊されます。宇

宙の生命の木から流出されるエネルギーが宇宙のあらゆるレベルにおいて進化を同時期に

引き起こしているのです。またこのエネルギーの響きに応じて人類から湧き出る響きが合

わさってめざましいシフトを起こし、宇宙の計画が刻まれている7つの昼と6つの夜の波

動の動きに応じて、調和あるこの世界(地球)を創造していくのです。

 

こういうことが分かっているマヤ暦に詳しい人から見れば、ヒストリーチャンネルやハリ

ウッド映画に見られるいわゆる滅亡の時の描写は単にバカバカしいものに映ります。この

ような悲観的考え方は人々の恐れをかき立て、本当に見るべき問題から目を他へそらさせ

てしまいます。たとえ人類が持続可能な経済体制への転換を果たすことができず、破局を

迎えることになるとしても、それは予め定められた滅亡の時だから起きるのではなく、人

類全体の行為(その責任の大小には個人差があるとしても)の結果が破局を起こすのです。

もし滅亡するとしたら、人類がマヤ暦に刻まれている予言という警告を無視し、ワンネス

という平和な意識の状態へシフトしないからなのです。Y2K(西暦2000年問題)の前に

描かれた恐怖のシナリオのように今回もまた未来をそのように恐ろしいものとして描くこ

とが、人類の意欲や力をそぎ取り、今私たちが自らの責任を自覚し、為すべきことを為す

ことを阻害することを知ってください。

 

このような未来の恐怖の展望を見ることを避ける為に必要なのは、マヤ暦に示されている

現在のエネルギーのシフトの状況(意図)を理解する方向へ意識を向けることだと私は思

います。意図を理解するためにはアンダーワールドが予言している出来事の起きる正確な

タイミング、例えば経済不況の始まりが何時起きたかというような時期を知ることです。

惑星アンダーワールドに於いては、1932年が5番目の夜の始まりの時で、その時に世界大

恐慌が始まりました。そのような節目は銀河アンダーワールドとも平行しているので、現

在は6番目の昼で、2009511日(10アハウの日)がそのミッドポイント(真ん中の

時点)にあたります。この昼の後半は同年の117日まで続きます。銀河アンダーワー

ルドのこのシフトのミッドポイント時は惑星アンダーワールドの1962年に当たります。

そして後半は1962年から1972年まで続きます。1962年はキューバミサイル危機の年で

した。これによって冷戦の雪解けが起き、また他にもビートルズ現象が爆発しました。私

はちょうどその時に英国にいて彼らがまだヨーロッパからアメリカへ上陸し、世界を席巻

するようになる前に間近で目撃する幸運に恵まれました。これは勿論音楽界の現象に注意

を引くためのものではなく、文化的な意味でのリバースの始まりを象徴する出来事の中で

も初めの現象だったからです。その時から1968年のフランスの「5月革命」、フラワーチ

ルドレン、ヒッピー、そしてアメリカのピースムーブメントなどの、新しいムーブメント

が世界各地で数多く起きました。異なる国で異なる独自のスタイルを持つ現象が起きたの

ですが、その時期が同じだったのです。それらの現象はそれまで人類が当然のこととして

疑問も持たずに追従してきた古い体制の支配に対し、他の選択肢を試してみようという姿

勢を持ったものでした。中には中国の文化革命のような行き過ぎた現象もありましたが、

全体としては、今も人類はその時に情熱的かつ開放的にムーブメントを起こした人々がも

たらした成果の恩恵を受けています。

 

現在の世界が1962年と違うことは言うまでもありませんが、(当時の旧体制の代わりに)

経済成長への強い圧迫がアンダーワールドの支配の影響で起きています。この状況に対し

て、かつて起きた新しい試みという革命的ムーブメントがまた必要なのです。その時も今

回も運動は「草の根」で、草の根だからこそ持続可能な経済体制へのシフトが可能なので

す。いつの時も危機に当たって起きてくる新しい創造力溢れる運動というものは支配階級

の支配をかわして民間から自己派生的に出てくるものなのです。更に付け加えたいことは、

経済不況がマヤ暦に刻まれていた時期に起きたのならば、生命の木の援助が期待できると

いうことです。今までのところでも既に明らかになっていることは、旧体制の政策は問題

の解決にならないということです。従って何か新しい解決策が現れることが必要とされて

いるのです。今まだそれに気づいていない人たちも、6番目の夜の期間である200911

7日から2010年の112日の間に嫌でも明らかになるでしょう。この夜の期間は再び

経済成長が不可能となる時です。このような理由で、私たちは、59日から11日までの

間、5000年の人類史にかつて例を見ない持続可能な経済体制が創出されるようにと、世界

中で瞑想と祈りの会を催しますので、どうぞご参加ください。今何百万人もの人がこの意

図を持っていると思いますが、この人たちの願いは世界規模の経済成長とは全く異なるも

のなのです。

 

瞑想の際にこの意図がかなうようにするのに必要な人とは誰なのかを見てください。また、

生命の木について知っているほんのわずかな数の人たちのうちで、それについての認識が

非常に高まっていますので、瞑想の際に愛の力が増幅される手伝いをしてくれるでしょう。

ここで言う愛とは、資源や仕事やその他のものを分かち合う心で、それが今まで足りなか

ったのです。分かち合いと協調と愛の精神が6番目の日のミッドポイントに当たる59

日から11日の瞑想に必要です。もしこの精神が足りないままに瞑想をした場合は旧体制

が続きます。また、瞑想によって人類の問題が全て解決するわけでもありません。しかし、

それまで人類の歴史を通じてマヤやその他の古代からの秘教を守ってきた人々がしてきた

ように生命の木との絆に意識を集中することで、目的達成の為に必要な愛を生み出すこと

が可能となるでしょう。この生命の木との絆を深める瞑想は20111028日(13アハ

ウの日)の世界統一時瞑想の時にピークを迎えます。その瞑想の際には草の根による創造

性溢れる運動が持続可能なエデンの園を作るシフトをおこせるようにという鮮明な意図を

持ちます。私はこれが宇宙の計画であると信じています。

 

Carl Johan Calleman,
Seattle, 9 Reed (April 14, 2009)